研究環境の安心・安全のために

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研究環境は安心ですか?安全ですか?

健康・安心・安全への関心が高まる中、厚生労働省は「有機溶剤中毒予防規則」で有機溶媒雰囲気での業務環境に一定の規制を設けています。
省令「有機溶剤中毒予防規則」の第五条で〈事業主は(中略)有機溶剤業務に労働者を従事させるときは、(中略)有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置を設けなければならない〉と定めています。とりわけ、化学合成などでの濃縮操作には有機溶媒の使用がつきものです。
そこで、濃縮のエキスパートを自認する当社では、原点処理の観点から濃縮装置(システム)そのものから環境に溶媒を極力出さない、装置側での回収率をアップすることをご提案しています。
研究環境の安心・安全のために Safety Point 1
まずは、溶媒を環境に放出しないこと
濃縮装置側での回収率を高め、溶媒暴露を抑制する。
ドラフトチャンバーや換気を施した研究室であっても、濃縮装置側での溶媒回収率が低いと、排出した溶媒の中和処理時の作業負荷増や、大気の放出による環境汚染につながります
濃縮装置システムで溶媒の回収率を高めるには
(1)溶媒回収率アップ(真空制御ユニット)  製品詳細(PDF)
溶媒ごとに適切な真空度の設定をする。
溶媒に応じた適正な真空制御を行なうことで、エバポレーターでの回収率を高めます。
真空ポンプ側に向かう溶媒を減らすことができます。
濃縮する試料の沸点を冷却水温度とバス温度の中間になるよう真空度を設定します。
(2)溶媒回収率アップ(ロータリーエバポレーター:恒温水・油槽)  製品詳細
適切な温度の設定をする
濃縮する試料の沸点と冷却水温度の差(儺)と、試料の沸点とバス温度の差(冲)を適正それぞれ20℃程度になるように設定してください。
適正な温度差を作ることで、回収率を高めることができます。
(3)溶媒を捕集して溶媒暴露を抑制(溶媒回収ユニット)  製品詳細(PDF)
溶媒回収ユニットを設置をする
エバポレーターで回収しきれなかった溶媒を回収します。溶媒の大気放出を抑え、高い回収率を達成します。減圧装置にダイヤフラム型真空ポンプを使用する場合には排気側に溶媒回収ユニットを設置してください。
(4)臭い成分を吸着(吸着カートリッジ)
活性炭などの吸着剤を使用する
活性炭フィルターにより溶媒回収ユニットで回収できなかった溶媒の臭い成分を吸着します。溶媒回収ユニット DPE型シリーズ 全てに吸着カートリッジを取付けることができます。
(溶媒回収ユニット DPE-1120・2120型は標準装備)
(5)回収溶媒の再蒸発を抑制する(溶媒回収率アップ)(受けフラスコ用冷却バス)
受けフラスコからの再蒸発を抑制する
真空度の制御を行なわない場合には受けフラスコに溜まった溶媒が室温によって再蒸発を起こし回収率を低下させることがあります。受けフラスコ用冷却バスの使用により再蒸発を抑えることができます。
(6)溶媒を暴露なく回収(ドレンコック付受けフラスコ)
フラスコを外さずにコック操作で廃液容器に回収する
溶回収した溶媒を装置から取外し廃液容器に移す際に、溶媒が大気に蒸散し暴露してしまいます。ロータリーエバポレーター側の回収溶媒をコック操作で簡単に廃液容器に回収できます。
回収率を高める濃縮条件の設定
温度・真空度設定
冷却装置の冷却能力は設定温度が低いほど小さくなります。
試料量、バス温度、回転速度を考慮して“試料の蒸発熱量<設定温度での冷却能力”の差が大きくなるように設定することで回収率を高めることができます。
試料の沸点とバス温度差(冲)が大きいほど蒸発速度は速くなりますが、回収率は低下します。
冷却水温度は無理に低くしなくても真空度を適正に設定することで回収率を高めることができます。
冷却水温度を高めに設定することが結露の抑制にもつながります。
各種濃縮条件による回収率(例)
冷却水温度
(℃)
真空制御の
有無
試料沸点との温度差(℃) 回収率(%)
冷却水温度差 儺 バス温度差 冲 受けフラスコ側 溶媒回収ユニット側 合計
-15 - - - 98.91 0.8 99.71
-10 20 20 99.78 0.13 99.91
0 - - - 97.69 1.9 99.59
0 20 20 99.65 0.02 99.67
5 15 20 99.57 0.17 99.74
10 20 20 99.35 0.1 99.45
20 20 20 99.08 0.02 99.1
※試料:エタノール、低温用熱媒体:5℃以下は60%エチレングリコール、10℃以上は水、エバポレーター回転数:160rpm

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